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サラリーマン時代は医薬品の研究開発に従事していました。今は魚の剥製師です。

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井戸の話
 私が子供の頃、我が家にはつるべ井戸があった。夏は、この中にスイカをひもで吊して、冷やして食べたもんだ(塩の代わりに重曹を付けても美味い)。

 少し大きくなった頃は、手こぎポンプの井戸に代わった。「ガチャコンガチャコン」、と漕ぐやつだった。やはり、夏、外の遊びから帰ってきて、「かーちゃん、のどが乾いた。ジュースを飲ませてくれ」というと、「ジュースなんかねー。鉄管ビールでも飲んでろ!」といって、井戸水をくれた。

 都会の人は、「やはり田舎の水はうまい」と褒めていたが、当時の私には、水はやはり水であり、うまくもなんともなかった。

 とにかく、きれいな水はふんだんにあり、しかも、ただだった。今のように、上下水道代は取られていなかったのだ。そんな、時代でも、我が家の風呂は2日に1回、「立て替えし」という日を設けていた。古い水を半分捨て、その上に新しい水を半分加えて風呂を沸かす。

 大家族だったので、相当汚れていたと思うが、当時、我が故郷ではそうしていた。本能的に資源を大切にする感覚が備わっていたのだ。

 最近、ふと気づいたが、子供達も巣立ち、夫婦2人の家庭では、風呂水はそんなに汚れないのだ。そうだ、我が家も「立て替えし」の日を造ろう。資源を大切にせねば!

以上、我が家の風呂当番の言い訳でした。

2006.05.29 Mon | 古井戸の話 | T:0 | C:2